フウガシン謹製アメトラ王道のコインローファー
これまでフウガシンのローファーといえば、捨て寸長めのヨーロピアンタイプでしたが、本品はそれらとはひと味もふた味も違うアメリカントラッドな佇まいのコインローファーです。
カジュアルにもきれいめにも履ける使い勝手の良さ
「スーツにローファーはNG」というのも今は昔。黒のローファーならビジネスでの活用範囲も大。もちろん、デニムやコットンパンツといった休日の着こなしにも履くことができ大変便利です。
さまざまな着こなしにマッチし、履く人の年齢を問わず、しかも流行に左右されることなく末長く履き続けられる定番。それでいてちょっぴりスマート。これはもう、必須アイテムとしてオススメしたい1足なのです。
サイズの目安としては、今日的な英国靴と同じかハーフサイズ下をお選びください。参考までに、普段、英国靴ではUK6かUK6.5(日本製なら24か24.5cm)を選ぶ弊社スタッフは、本品では「6」がジャストフィットです。
■品番:FG7101 BL
■デザイン:コインローファー
■カラー:ブラック
■アッパー:ワインハイマー社製
■ソール:イタリアタンナー製牛革
■製法:グッドイヤーウェルト製法
■製造国:ベトナム
FUGASHIN | コインローファー
質実なトラッドをベースにしつつも際立つ品格
コインローファーはアメリカ靴を象徴するデザインのひとつですが、本モデルは伝統的なアメリカ靴とはひと味違うエレガントさが感じられ、この匙加減が秀逸です。
サドルは被せ縫いしたハーフサドルと呼ばれるデザイン。ローファーの表情を決めるモカ部分は、革をつまんで縫う“すくいモカ”(別名つまみモカ)を採用。それらがこの靴をより品あるものにしています。すくいモカのローファーは、1枚革から作られることから概して高価なものが多いのですが、本品は3万円台とお手頃です。
また、伝統的なグッドイヤーウェルト製法は、ミッドソールにコルクをたっぷりと注入することで履き込むほどに足馴染みの良さを実感でき、ソール交換をしながら長く履き続けられる高い耐久性を備えています。
アッパーには独ワインハイマー社製のボックスカーフを採用
上記に加え、本品をクラス感あるものに見せているのが、アッパーに採用されたワインハイマー社製ボックスカーフです。本来ボックスカーフとは、ドイツの名門タンナー、カールフロイデンベルク社のカーフを指していましたが、環境規制の強化により同社は2000年に廃業。その製法を受け継いだのがワインハイマー社なのです。
ボックスカーフはキメが非常に細かく、シルクのような光沢が特徴です。おろしたてでも、光沢感はありますが、ケアをしてあげると途端に表情が変わっていきます。
日本人の足型に適ったラストが生みだす快適な履き心地
日本人のカカトの形状を考慮しヒールカップはコンパクト。ややショートノーズながら、全体を俯瞰するとスマートなシルエットのラストです。着用すると甲部分がしっかりホールドされ、歩行時の安定感を与えてくれます。
ベトナム製の靴は高品質という新常識
日本の市場とその審美眼が育て鍛えた「フウガシン」
みやびな趣をあらわす「風雅」。その精神を靴造りに反映したいという想いを込めて、ブランド名を「フウガシン(風雅心)」と名付けているそうです。そのブランド名から日本の靴だと思われるでしょうが、実は、日本で企画を行い、ベトナムで製造された靴なのです。
あまり聞き慣れないベトナム製の靴ですが、ベトナムは世界2位の靴の輸出国であり、同国には日本や欧米ブランドの靴製造を請け負う工場が数多く存在し、そこでは日本の老舗ブランドの靴も製造されているのです。
フウガシンを製造する工場は、1989年にホーチミン近郊で創業した日本とベトナムの合弁の工場で、当初は日本向けのOEMや半製品製造を製造していましたが、現在では欧米向けのOEMも数多く手掛けています。品質に厳しい日本向けの製品を手掛けてきただけあり、細部にまでこだわって丁寧に作られ、日本の靴に比しても繊細な印象であり、それが大きな魅力となり、高い人気を獲得しています。