シューケア用品集合

FUN TO CARE vol.1

ビギナー、さらに究めたい方に贈る
シューケアの基本

高級靴を“贅沢”と感じるか“無駄遣い”と感じるかは、その人のとらえ方次第です。 安い靴より、高い靴を履いた方が、履き心地も良く長持ちしますが、モノの価値とは、自分がそのモノにどれだけ愛着を持てるかが大切です。 この“愛着”を育むのがお手入れです。
丁寧にお手入れを重ねた靴は、ひときわ美しい表情を見せてくれ、愛着もひとしおです。自分にとって履いて心地良く、お手入れをして楽しいと感じる靴は、生活を豊かにしてくれるに違いありません。
靴を購入したら、その靴にふさわしいお手入れ用品を揃えてください。そして、お手入れをしてください。そうすれば、その靴はあなたにとってかけがえのない存在になるでしょう。
 

コンテンツ目次

靴をおろす前にやっておくこと
スムースレザー編
スエード・ヌバック(起毛革)編
パテントレザー(エナメル)編
オイルドレザー編
コードバン編

 

■ 靴をおろす前にやっておくこと

防水スプレー

(写真手前から) コロニル 1909シュプリームプロテクトスプレー 2000円(税別)、サフィール ノワール ウォータープルーフスプレー 2500円(税別)、コロニル カーボンプロ 2400円(税別)

購入したての靴を、いつまでも新品同様の美しさを保つには、靴をおろす前に、スムースレザーは無色の乳化性クリーム(靴クリーム)を塗ってから、防水スプレーを吹きかけます。スエードやヌバックは、保革成分入り防水スプレーを吹きかけましょう。最初に汚れを付きにくくすることが肝心です。

 

日々気をつけること

 

靴を履くときに気を付けること
靴の踵には型崩れを防ぐ芯材が入っており、これを潰さず履くために、靴ひもを緩めてシューホーン(靴ベラ)を使いましょう。同じく、つま先にも芯材が入っているので、つま先で地面をトントンたたいて履かないようにしてください。

 

靴を脱ぐときに気を付けること
立ったまま片方の靴のカカトにひっかけて脱ぐと、カカトにキズがついてしまいます。靴を脱ぐ際は腰かけて靴に手を添えて脱いでください。また、レースアップシューズ(ひも靴)の場合は、靴ひもを十分に緩めてから脱いでください。

 

1日履いたら3日休ませる
足裏から出る汗は1日にコップ1杯分です。これだけの汗は一晩置いただけでは乾ききれません。湿った靴は型崩れの原因になります。さらに、ニオイの原因にもなります。1日履いた靴は3日間休ませ、湿気がとれた状態に戻しましょう。

 

その日の汚れはその場で落とす
1日履いた靴は、きれいに見えても土ボコリなどが付着しています。最初は表面に乗っているだけですが、そのままでは革に汚れが浸透していきます。帰宅して靴を脱いだら、軽くブラッシングして、その日の汚れはその場で落としましょう。

 

雨に濡れたら水分はすぐに取る
靴が濡れたら布で表面の水分をふき取り、紙を丸めて靴の中に入れ、30分ほどおき、これを2回ほど繰り返します。湿った紙を入れたままにすると逆効果です。また、ドライヤーで乾かすと型崩れやひび割れ、硬化の原因になります。

 

シューツリーを使うこと
履きジワは、手入れを怠るとひび割れに発展します。シューツリーを使うことで履きジワを伸ばし、型崩れを防ぎます。木製シューツリーは靴の余分な湿気を吸い取るので、靴内部の湿気による劣化を防ぎ、カビの発生を抑えます。

 

馬毛ブラシでホコリを払う

アビィホーン シューホーン21cm 8500円(税別)コルドヌリ・アングレーズ FA85シューツリー 1万1000円(税別)ダスコ ホースヘアブラシ ラージ 1800円(税別)

 

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基本のお手入れ

靴は日頃のお手入れを欠かさなければ、長く美しく履き続けることができます。お手入れは汚れを落とすことだけが目的ではなく、革質を維持・向上させ、汚れを付きにくくするためでもあると心得ましょう。

お手入れ前に靴にシューツリーを入れて下さい。 履きジワを伸ばすことで、シワの間にたまったホコリや汚れを取りやすくします。また、レースアップシューズ(ひも靴)は必ず靴ひもを解いて作業してください。シュータンの奥がお手入れしやすくなるだけでなく、靴ひもに靴クリームが付くと、固くなり切れやすくなります。
 

■ スムースレザー編

スムースレザーとは名前の通り表面がスムース(なめらか)な革のことです。 革の銀面を用いています。

ホコリや汚れを馬毛ブラシではらい落とす
馬毛ブラシで靴全体のホコリや汚れを丁寧にはらい落とします。履きジワや縫い目、穴飾りには特にホコリがたまりやすいので、丁寧に掃きだすようにブラッシングしてください。また、コバ際の隙間にたまったホコリや汚れには、ハンドルタイプのブラシが便利です。ブラシの毛材にも様々ありますが、ホコリ落としにはあたりが柔らかく適度なコシがある馬毛ブラシが最適です。

馬毛ブラシでホコリを払う

コロニル 馬毛ブラシ 1500円(税別)
(下に敷いたマット)コルドヌリ・アングレーズ シューシャインカーペット 1万8000円(税別)


 

細かい箇所のホコリ払い

タピール 汚れ落としブラシ 1200円(税別)


 
 

クリーナーで汚れを落とす
クリーナーはお手入れのたびに使うと革をいためるので、汚れが目立ってきたら使用します。また、ワックスを塗っている場合は革が呼吸できるように、たまにクリーナーでワックスを落としてください。

使い方は、クリーナーをクロスにとり、軽いタッチで円を描くように汚れを落としていきます。汚れがついたらクロスの面を変え、常にきれいな面で拭き取るのがポイントです。汚れや古いクリーム、ワックスを落とすことで、この後に使う乳化性クリームの浸透性が向上します。

 

クリーナーで汚れを落とす_1

コロニル ライニガースプレー 1500円(税別)コロニル ポリッシングクロス 400円(税別)


 

クリーナーで汚れを落とす_2

 
おすすめはコロニル ライニガースプレー。揮発性が高くヌメ革などのデリケートな革に使ってもシミになりにくいのが特長です。ハイシャイン仕上げのワックスも強力に落とします。カビの除去にも使えるので1本持っておくと便利です。

 
 

乳化性クリームで革に栄養を補給する
乳化性クリーム(靴クリーム)をミニブラシまたはクロスで、靴全体に薄くムラなくのばします。ミニブラシを使えば布では届かないコバ際や穴飾りの中までまんべんなくクリームを塗ることができます。また、手を汚さず靴クリームを塗れるので便利です。
 

乳化性クリームで革に栄養を補給する

サフィール ノワール クレム 1925 2000円(税別)サフィール ノワール アプライブラシ 1200円(税別)


 
乳化性靴クリームは革に水分と油分を補給し、ヒビ割れや劣化を防ぎます。また、色付きのクリームにはキズや色褪せの補色効果があります。色を選ぶ際のポイントは、最初の靴の色を維持するには、靴と同色か薄い色、または無色のクリームを使用してください。靴の色より濃い色を使えば、アンティーク風に仕上がります。お好みで使い分けてください。

 
 

ブラシでクリームを全体になじませる
乳化性靴クリームを塗り終えたら、コシのある豚毛ブラシ(または化繊ブラシ)でブラッシングし、縫い目やコバにたまったクリームをかき出し、全体にムラなく馴染ませます。
 

ブラシでクリームを全体になじませる

サフィール ノワール ブリストル ポリッシャーブラシ 2800円(税別)


 
 

柔らかい布でふき取りツヤを出す
豚毛ブラシでは掃いきれなかったクリームをやわらかい布でふき取り、磨いてツヤをだします。
 

柔らかい布でふき取りツヤを出す

サフィール ノワール ポリッシュクロス 1000円(税別)


 
 

仕上げに防水スプレーを吹きかける
シミにならないよう靴から30cmほど離して防水スプレーを全体にムラなく吹きかけます。防水スプレーは雨だけでなく、手垢や土ボコリがしみ込むのも防いでくれます。吹きかけたら完全に乾くまで30分ほど放置し、乾いたらやわらかい布で磨いてお手入れ完了です。ミトンタイプのものを使えば手を汚さず便利です。
 

仕上げに防水スプレーを吹きかける

コロニル カーボンプロ 2400円(税別)


 

やわらかい布で磨く

ペダック レザーグローブ 2700円(税別)


おすすめは羊毛を使用したペダック レザーグローブ。羊毛に含まれる天然油脂ラノリンが美しい艶を与えてくれます。毛足が長いのでホコリ取りにもおすすめ。幅広いアイテムのデイリーケアに1本持っておくと便利です。
 

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■ スエード・ヌバック(起毛革)編

スエードは皮の裏面をサンドペーパーで細かく起毛加工した革です。一方、ヌバックは皮の表面の表皮を漉き、スエード同様にサンドペーパーで起毛加工した革のことです。ヌバックは表皮の緻密な繊維層に近いため毛足が短い革になり、スエードは裏面の粗い繊維を起毛するため、毛足が長いのが特徴です。いずれも起毛させた革なので起毛革と総称します。

ブラッシングでホコリや汚れをおとす
スエードやベロアは起毛の毛足にホコリや汚れがたまりやすく、その結果、色がくすむため、靴を履いた後は、かならずブラッシングで毛足のなかのホコリを掃きだしながら毛並みを整えましょう。ブラシは毛にコシのある豚毛ブラシを使いましょう。履きジワや縫い目、穴飾りには特にホコリがたまりやすいので、丁寧にブラッシングしてください。また、コバ際の隙間にたまったホコリや汚れには、ハンドルタイプのブラシが便利です。
 

ブラッシングでホコリや汚れをおとす

サフィール ノワール ブリストル ポリッシャーブラシ 2800円(税別)


 
お手入れの際は、ブラッシングの後にラバーブラシの使用をおすすめします。表面から取れにくい細かいホコリやブラシで落ちない汚れを吸着しやすく、寝てしまった毛を起こしながら毛並みを整えて仕上げてくれます。
 

ラバーブラシで吸着

コロニル ヌバックボックス 1000円(税別)


 

仕上げに防水スプレーを吹きかける
シミにならないように靴から30cmほど離してスエード用の保革成分入り防水スプレーを全体にムラなく吹きかけます。防水スプレーは雨だけでなく、汚れや土ボコリがしみ込むのも防いでくれます。保革成分は乾燥による色あせを防ぎ、発色も鮮やかにします。吹きかけたら完全に乾くまで放置し、乾いたら毛足のソフトな馬毛ブラシで毛並みをととのえお手入れ完了です。
 

仕上げに防水スプレーを吹きかける

コロニル 1909シュプリームプロテクトスプレー 2000円(税別)


 

ブラシで毛並みをととのえる

コロニル 馬毛ブラシ 1500円(税別)

 

起毛革のお手入れは上記の2ステップだけ。
さらに汚れが気になる場合は、状態に合わせたお手入れを行いましょう。



 

すれて黒ずんだ汚れをおとす

すれてついた汚れは、起毛革用のラバーブラシで汚れを吸着させて落とします。
それでも落ちない頑固な汚れには、起毛革用消しゴムタイプの部分クリーナーを使いましょう。

 

すれて黒ずんだ汚れをおとす

コロニル ヌバックボックス 1000円(税別)


コロニル ヌバックボックスは、黒ずんだ汚れを落とす生ゴムと仕上げ用ラバースポンジが付いた両面タイプです。1個持っておくと重宝します。
 

仕つぶれた毛足を起毛させる
毛足がつぶれたら金属スチール製のスエードブラシでブラッシングして毛足を起こしてください。

色褪せを補色する
靴と同色のスエード用補色ローション(スプレーまたはリキッドタイプ)で補色してください。塗布したら、よく乾燥させてからブラシで毛並みをととのえます。

丸洗い
全体に汚れが目立ってきたら、スエード用ソープで丸洗いしましょう。洗った後は型崩れしないようにシューツリーを入れて乾燥させます。十分乾燥したらブラシで毛並みを整えてください。
 

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■ パテントレザー(エナメル)編

パテントレザーは表面をウレタン樹脂でコーティングした革で、雨に強く手入れが簡単なのが特長です。しかし、乾燥しやすい冬場はヒビ割れ、そして、高温多湿の夏場は樹脂の溶解によるベタ付きや表面剥離が起きることがあります。長期保管をする際には、不織布などの袋に入れ、通気のよい状態にして、他のものと直接触れないように十分気をつけて保管してください。

ホコリや汚れをふき取る
やわらかい布でホコリや汚れを丁寧にふき取ります。

専用クリーナーで汚れをおとす
汚れがついたら専用クリーナーを使って汚れを落とします。汚れによっては放置すると革の層まで汚れが浸透するので、汚れが付いたら早めに落としてください。使い方はクリーナーを布にとり、軽いタッチで汚れを落としていきます。柔軟性を与える成分が入ったクリーナーであれば、同時に潤いを与えてひび割れを防ぎます。クリームのお手入ればかりでなく、履く前に指で履きジワ部分を軽くなでて柔軟性を与えたりすることも効果的です。
 

エナメル用ローションで汚れをおとす

コロニル ラックポリッシュ 1000円(税別)


 

やわらかい布で磨いてツヤをだす
やわらかい布で磨いてツヤをだしお手入れ完了です。ミトンタイプのものを使えば手をよごさず仕上げられます。

やわらかい布で磨く

ペダック レザーグローブ 2700円(税別)


仕上げの乾拭きはペダック レザーグローブを使用すると、より一層の光沢感を与えてくれます。
 

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■ オイルドレザー編

オイルドレザーは鞣した革に多めに加脂した革で、使い込むほどに色つやが深まるエイジングレザーです。撥水性に優れ、キズがつきやすいのですが、指先でこすると容易に消すことができます。そのためワークブーツなどに採用されることが多い革です。
また、オイル分の多さゆえホコリが付きやすく、こびり付く前にお手入れをしましょう。 スムース革と起毛革がありますが、今回はスムース革を紹介します。

 

ブラッシングでホコリや汚れをはらい落とす
馬毛ブラシで靴全体のホコリや汚れを丁寧にはらい落とします。履きジワや縫い目には特にホコリがたまりやすいので、丁寧に掃きだすようにブラッシングしてください。また、コバ際の隙間にたまったホコリや汚れには、ハンドルタイプのブラシが便利です。ブラシの毛材にも様々ありますが、ホコリ落としにはあたりが柔らかく適度なコシがある馬毛ブラシが最適です。

 

ブラッシングでホコリや全体の汚れをおとす

コロニル 馬毛ブラシ 1500円(税別)


 

ブラッシングで細かいホコリや汚れをおとす

タピール 汚れ落としブラシ 1200円(税別)


 

専用ローションで栄養補給しながら汚れをおとす
専用ローション(またはオイル)をたっぷりと布にとり、軽いタッチで全体になじませながら塗りひろげます。ローションが浸透すると同時に、汚れが浮き上がってくるので、汚れと一緒に余分なローションをふき取ります。

 

専用ローションで栄養補給

タピール レーダーオイル 2400円(税別)


 

仕上げに防水スプレーを吹きかけて磨く
シミにならないように靴から30cmほど離して防水スプレーを全体にムラなく吹きかけます。吹きかけたら完全に乾くまで放置し、乾いたらやわらかい布でみがいてお手入れ完了です。防水スプレーは雨だけでなく、手垢や土ボコリがしみこむのも防いでくれます。

 

防水スプレーを吹きかけて磨く

ペダック レザーグローブ 2700円(税別)


 

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■ コードバン編

コードバンは農耕馬の臀部から採れる革で、臀部の分厚い皮の中にある厚さ2mm程度のコードバン繊維を、表と裏から削り出す採取方法が宝石採掘のようであるとして、“革の宝石”とも呼ばれています。 また、わずかに起毛した裏革を無理矢理寝かせて鞣したものなので、雨にあたると起毛が元に戻ろうとして凸凹のシミ状に起毛してしまいます。デリケートな革なので取り扱いには注意が必要です。

ブラッシングでホコリや汚れをはらい落とす
馬毛ブラシで靴全体のホコリや汚れを丁寧にはらい落とします。履きジワや縫い目、穴飾りには特にホコリがたまりやすいので、丁寧に掃きだすようにブラッシングしてください。また、コバ際の隙間にたまったホコリや汚れには、ハンドルタイプのブラシが便利です。ブラシの毛材にも様々ありますが、ホコリ落としにはあたりが柔らかく適度なコシがある馬毛ブラシが最適です。

 

ブラッシングでホコリや汚れをおとす

コロニル 馬毛ブラシ 1500円(税別)


 

専用クリームで栄養補給
コードバン専用クリームを布にとり、靴全体に軽いタッチで薄くムラなくのばします。コードバンは強くこすると毛羽立ってしまうので力加減に注意してください。

 

専用ローションで栄養補給

ベネチアンクリーム 2000円(税別)


 

ブラシでクリームを全体になじませる
靴クリームを塗り終えたら時間をおかずに、馬毛ブラシで縫い目やコバにたまったクリームをかき出し、全体にムラなく馴染ませます。次に、ブラシでは掃いきれなかったクリームをやわらかい布でふき取り、磨いてツヤをだします。

仕上げはヤギ毛ブラシ
コードバンの仕上げには馬毛でもアタリが強いので、化粧刷毛などに使われる柔らかいヤギ毛ブラシを使用します。ヤギ毛ブラシなら刷毛目が出ずムラなく仕上がります。

 

仕上げはヤギ毛ブラシ

コロニル 1909ファインポリッシングブラシ 2800円(税別)


 

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